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ITO-YA

銀座の老舗文房具店「伊東屋」の改装。商業店舗においては、「いかに商品と客を引き合わせるか」が重要なキーワードとなる。ここでは、L型の什器を一単位とし、その組合せによって全体を構成している。L型什器の外側をディスプレイ、内側を商品陳列という組合せを基本構成とし、什器外側のディスプレイで商品と出会い、内側に回り込むと商品が陳列されているという仕組み。商品につられて人が動くたびに新たな方向へと視界が抜け、様々な方向への移動を誘発するとともに、連鎖的に新しい商品との出会いをつくり出す。立ち並ぶL型什器は、商業的な要請にこたえながらもシークエンシャルで奥行きのある空間を実現している。

Date:2008
Photo:ARCHINOLOGIO
共同設計:安藤僚子、MS4D
施工:株式会社アズ